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椎名誠 青春三部作のこと(1)

2008120701 青春小説は一度通り過ぎた時代を共有できることもあって、かなり長い間読み続けてきました。
 その中でも、空間を共有できるもの・・つまり小説の舞台が身近なものは、時代と空間の共有ということで、特に親近感があり何度も読み返しています。

 椎名さんの青春三部作・・・『哀愁の町に霧が降るのだ』、『新橋烏森口青春篇』、『銀座のカラス』は、千葉市立千葉高校の入学式に始まり、喧嘩ばかりの印象の高校生活、小岩の克美荘での沢野ひとしさんたちとの共同生活、新入社員のころ、編集長として新雑誌を立ち上げるまでの、実に青春らしい日々を、椎名さんらしいタッチで描ききった自伝的小説です。

 「その高校は千葉市立高校といって、いまでこそ東大現役の生徒も出ているけれど、当時は典型的な落ちこぼれ学生の吹きだまり高校であった」(『哀愁の町に霧が降るのだ』)

 この高校は我が家から直線距離で2キロくらいのところにあり、JR稲毛駅前のスーパーへ買い物に行く途中よく通ります。校舎はこの春に全面的に建て替えられ、もう昔の面影はありませんが、昭和30年代の半ば頃、入学式の朝この校庭で、椎名さんたち新入生が焚き火をして先生が怒り狂った場面を想像するのも楽しいものです。

 そしてJR小岩駅近くの日の全く当たらない6畳5500円のアパートでの4人の共同生活も、実に楽しげです。学生は金が無いことが当たり前の時代、それでも何とか食べること、酒を飲むことに工夫を重ねどっこい生きている、という感じの生活は、どこか共有できる世界でした。  (続きます)

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コメント

椎名誠さんの本は多分ほとんど読んでます。
「さらば国分寺書店のおばば」を新聞の広告欄でみた当時の上司に、買って来てくれと頼まれ。
面白そうだったので自分の分も買い。
それ以来のファンです。

なんでも、その上司が大学生の頃、その辺に住んでいて、たしか近所にそんな名前の本屋があり、そしてたしか、おばばもいた!というのです。

本を読んで、それは確かなものになり。
時代や空間を共有できるということは、ほんとにうれしいものです。

椎名さんの(本を読んだ限りでの)青春時代がとてもうらやましく感じます。
私もあんな青春時代を送りたかった・・・・というには、あまりに面白すぎて。「私が男だったら・・・」と付け加えておきますが。

でも、今でも、無人島キャンプとか、巨大タープの下での酒盛りには、一度でいいから参加してみたい、と思ったりします。

やなこさんも椎名誠さんのファンでしたか・・・。
私はまだそんなに日が経ちませんが、時代と空間の
共有に浸っています。
小説の中で、花見川沿いの農地でプロレス大会を
したという場所もわりと近くですし、自宅に不良が
押し寄せて来て逃げたと言う検見川界隈も徒歩圏内
です。

小説の酒盛りの場面で好きなのは、高校の先生が
克美荘を訪ねてきた時の各自の個性的な雰囲気ですね。

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