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    箱根仙石原にあるこの美術館の豪華なコレクションの数々に圧倒されます。特にモネの『睡蓮の池』が好きです。
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井上靖氏と翻訳家神西清氏とのこと

  井上靖さんの小説のことをいろいろブログに書いたこともあって、昭和25年から33年頃に書かれた井上さんの恋愛小説をずっと読み返していました。

 読み始めた昭和40年代半ば頃には、角川文庫、新潮文庫などで井上作品は何十冊も出ていたのですが、最近そのほとんどが絶版になってEpson037しまっています。ずっと保管して茶色くなった文庫本にカバーをつけて、通勤途中に読んでいました。

 『その人の名は言えない』 という小説は、昭和25年に、氏が初めて手がけた新聞小説なのですが、主人公の女性のちょっと古風な会話の端々から、チェーホフの四大ドラマである「三人姉妹」や「かもめ」の感動の場面が浮かんできました。もちろん、チェーホフは神西清さん訳の新潮文庫です。

  (正直なところ、同じチェーホフでもI文庫などから出ている神西さん以外の訳のものは、訳者が違うとこうもイメージが変わってしまうのかと驚くほどの違いを感じています)

 井上靖氏と、ロシア文学翻訳家神西清氏の接点・・・何かあるんじゃないか、ふとそんな印象を抱いたのですが、やはりこれがあったのですね。

 新潮文庫から出ている『ある偽作家の生涯』 という井上作品の中で、神西清さんが解説を書いておられました。
 この神西清さんの井上靖評は秀逸で、その後の井上文学評論の基調をなしているように感じます。
   (続きます)

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