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2008年2月

井上靖氏の小説のこと(6)

20080223fuji  芥川賞選考委員でもある宮本輝さんが井上靖さんから大20080224きな影響を受け、対談などをする機会も持っていたことは、「血の騒ぎを聴け」とい う宮本さんのエッセイ集で知りました。

 その中で、一番印象に残っているのは、宮本さんが初めて京都で井上さんにお会いになった時の井上さんの言葉です。ずいぶんなるほどと思い、昨年の宇和島市民大学の講演でも紹介させてもらいました。

 「宮本さん、小説って何でしょうね。決して、学問でもない。宗教でもない。小説は、遊びですね。贅沢な心の遊びですね」

 この一言が、井上靖さんの根本的な小説への価値観なのでしょう。40年近く井上文学を読み続けてきて、やっとこの言葉の深さにどこか共感することが出来るようになりました。これからもそういう気持ちで向かい合っていきたいと思っています。

井上靖氏の小説のこと(5) 『星と祭』

S20080223hoshitomatsuri  大学3年の終わり頃に出会った「星と祭」は、何度も図書館で借りて読み返しました。昭和48年の初めの頃です。

 この小説は、昭和46年から翌年にかけて朝日新聞に連載されたもので、それまで読んだ井上さんの小説とは趣が異なり、琵琶湖の突風で長女を失った父親がヒマラヤに登り、満月を眺めながら亡き娘と対話を重ねたり、琵琶湖周辺に祀られている十一面観音像を訪ねたりするという、あまり明るいストーリーの小説ではなかったのですが、当時どこか肩に力が入り、どこかこだわっている自分のこころにすっと入ってきて、ずいぶん慰められたものでした。

 大切なものを自分の手の届かないところで失ってしまった喪失感を、どう納得させていくかというテーマに対して、「星」 すなわち運命だと悟ること、「祭」 すなわち諦めきれずに祈り続けることという対照的なこころの納め方を、琵琶湖と観音像のある風景、ヒマラヤの素朴で悠久の自然の風景の中に描き切った、とてもすばらしい作品だと思っています。

 ヒマラヤへはとても足を伸ばせず写真で見るだけですが、琵琶湖には何度も足を運び、就職先にも選ぼうかと真面目に考えたくらいでした。

 貧乏学生にはとても高価な本のように感じて、図書館で何度も借りて読み返していましたが、やはりこの本は手元に置かねば・・・と考えて買ってしまいました。
 その後、文庫本でも全集ものでも買いましたが、やはり『星と祭』は、青紫色の箱に入ったこの写真の単行本が一番ですね。
 ちなみにこれは初版本で、定価1200円でした。
  (井上さんシリーズはもう少し続きます)

井上靖氏の小説のこと(4) 『夏草冬濤』の舞台 沼津

20080217numazu1 「夏草冬濤」の主人公伊上洪作が10代後半を過ごした沼津市内の風景にどこかひかれるものがあり、社会へ出て間もない頃、よく沼津へカメラを抱えて出かけていました。

  あの主人公たちが学校帰りによく遊びまわっていた千本松原、狩野川沿い、市内の商店街・・・生き生きと青春を楽しんでいた様子を思い浮かべると、どこか共通した親しさや懐かしさを感じて、何度も歩き回ったものです。飽きない風景でした。
 
 晴れた冬の日の富士山はこの写真のように見事なもので、心が洗われるようでした。当時20080217numazu2は町田市内に住んでいたのですが、沼津に引っ越したいなと真面目に考えたりもしたことを思い出しました。

  写真は、千本松原の中にある、井上靖さんの文学碑です。


「千個の海のかけらが  
千本の松の間に  
挟まっていた  
少年の日  
私は  毎日  
それをひとつずつ  
食べて育った    
  井上靖」
と刻まれていま20080217numazu3_2す。
     (断続的に続きます) 

味噌作りをしました

 一昨日、家で味噌作りをしました。大豆2キロ使ったので味噌にすると約8キロですから、なかなかの作業量でした。

 3年程前から鴨川自然王国の会員(会費:年あたり1口1万円)になっていますが、会員には、1口あたり、棚田で作った20080213 減農薬米5キロと、有機大豆600グラムが送られることになっています。
 2007年度では2口加入していたので、つい先日、写真の20080222miso大豆1.2キロが届きました。去年初めて味噌作りにチャレンジしてみたところ、右の写真のようないい 味噌が出来あがったので、今年は前の年に届いていた大豆も足して、大豆2キロ使って多めに作ることにしました。

 味噌つくりの全工程を写真に収め、ここでご紹介しようと目論んでいたのですが、大豆をつぶすあたりから作業に夢中になってしまい、手が汚れていることもあり、カメラに触らないままになってしまいました。

2008021302  基本的には、大豆を5時間ほど煮てすりつぶし、米こうじ、自然塩、種みそ少々とよく混ぜ合わせ、甕に1年近く保存し熟成させるという、手間隙はかかるものの、かなりシンプルな作り方です。化学調味料もまったく入らないとてもナチュラルな味噌です。
 と言って、安全安心な味噌といった理論上の世界ではなく、はるか昔に味わった昭和30年代の味噌を思い出す懐かしい味ですね。

井上靖氏の小説のこと(3)自伝的小説

  20080211inoue01
大学1年のころは恋愛小説を読み続けていましたが、続いて自伝的小説のシリーズに出会いました。

 井上靖さんの分身のような伊上洪作君が、幼年から少年、青年と成長していく様子を生き生きと描いた三部作です。

 写真左の「しろばんば」は、伊豆湯ヶ島での幼小学校時代、下の写真の「夏草冬濤」は、実にのびのびとした旧制沼津中学の3年の夏から4年の春まで、そして「北の海」では卒業後半年ほど20080211inoue02の沼津での浪人時代が描かれています。

 三部作それぞれ印象深かったのですが、その中でも特に「夏草 冬濤」は、文学好きの金枝、木部、藤尾といった1学年先輩(やがて留年して同じ学年になります)との交流の中で、何かそれまでと違うきらきらとした世界を見つけ、放埓と言えばそうとも言えるようなどこか貴重な青春の日々を送る様子がとてもリアルで、何度も読み返しました。

 千本浜で、この先輩たちと遊びまわったり、文学論を聞いたりして夜遅く帰ってきてからの場面は、どこか似たような記憶もあって、特に印象に残っています。

「洪作は自分もまた何かをなさなければならぬと思った。藤尾の仲間たちは、自分の知らない本を読んでいる。小説も詩も歌も読んでいる。読むばかりでなく、金枝や木部などは自分で詩を作ったり、歌を作ったりしてるではないか。考えることも、喋ることも、自分などとは違っている。自分もあのようにならなければならないと思う。洪作は、藤尾たちと今日一日遊び呆けたが、ただ遊び呆けたという気はしなかった。・・・・・・洪作は寝床へはいった。いっこうに睡気はやってこなかった」

20080223nisiizu  そしてこの小説のラストシーンは、5月の休みにこのメンバーで西伊豆への船旅に出て、土肥の港へ降り立っていく時のこんな描写で締めくくられていました。

 「洪作は一番あとから波に包まれた土肥という未知の部落へはいって行った。何かきらきらしたものを採集にでも来た探検隊の一員のような、そんな気持であり、またそんな足どりでもあった。」 
  (続きます)

井上靖氏の小説のこと(2)満ちてくる潮、氷壁

20080209inoue01  初めの頃は、いわゆる恋愛小説というジャンルのものを読み続けました。この写真の文庫本2点は、40年近く前に買ったもので、さすがに表紙のくたびれ方に歳月を感じます。
 「満ちて来る潮」は、昭和30年、「氷壁」は31年に書かれた新聞小説で、「氷壁」は最近テレビドラマになって注目されましたが、原作とは全く違ったものになっていたようで、私には全く残念なことでした。

 井上さんの恋愛小説の定型パターン・・・美しい人妻、何かにとりつかれたように夢中になっている男、そしてそこに登場する若い女性、・・・の大人のドラマが、澄み切った文章で、あちこちの美しい風景もまじえながら展開されていました。

 それは渡辺淳一さんの描く男と女の世界とは対照的で、こころの交歓とでもいったものが恋愛の究極の美しい姿であるとの意思が、さりげなくしかしくっきりと貫かれているように感じました。

 そしてこの系譜の作品である「河口」「あした来る人」「ある落日」「憂愁平野」「その人の名はいえない」「海峡」「魔の季節」などを角川文庫、新潮文庫の目録に沿って読んでいきました。
 井上靖なんて所詮新聞小説じゃないか、といった知人の中傷(?)にもめげず,学業絡みのロシア文学と並行して1年ほど読み続けていました。 (続きます)

井上靖氏の小説のこと(1)

Epson003 文学については、「MAJIME書店」という書評コーナーを持っているのですが、総数が140点と限られていますし、短めのコメントしか書けないものですから、今回このブログにて、何人かの作家のことについて少しずつ書いていきます。

 井上靖さんの小説との出会いは、皆さんよりかなり遅く、大学に入った年でした。
高校の卒業記念冊子「南風(はえ)」の校長先生の巻頭言に引用されていた井上靖さんの言葉がどこか心に残っていて、それをきっかけに井上文学を読み始めました。1970年(昭和45年)、大阪万博の年です。

 その巻頭言は、井上靖さんのこんな文章で始まっていました。「満ちて来る潮」という作品の新聞連載にあたって書かれたものです。

私は河口に立って、潮の満ちてくるのを見るのが好きです。どんな小さなすき間をも見のがさず、しかも、それとわかるはっきりした形はとらないで、潮がひたひたと あたり一面を充たしてくるところは、一種壮大な感じです。
 
思うに人生の潮もまたこれと同じものでありましょう。あらゆる幸福と不幸も、はっきりとそれとはわからぬ形で、しかし確実に、すきまなく、一人の人間を埋めるために寄せてくると思います。
 今度の小説では、作者は、一人の若い主人公を人生の河口に立たせてみる積りです。
・・・」

 学生時代から井上靖さんの作品をずっと読み続け、いろんな影響を受けてきました。少しずつ思いつくまま書いていくことにします。

雪景色です

2008020302  珍しく天気予報が当たりました。起きるとこんな感じの銀世界でした。夜中には雨の音が聞こえたので、またハズレだなと思っていたのですが。

 
 18歳まで住んでいた宇和島は、意外に雪が降ることも多く、仙台に5年ほど住んでたこともあるので、雪は珍しくはないのですが、ここ十数2008020300年首都圏では年一回降るかどうかくらいでしたから、雪景色にはワクワクしますね。

  その一方で、雪があたりの色彩を奪い取ってしまうのか、墨絵のような風景にはどこか寂しさを感じたりもします。

 2008020301
 現実に戻ると、雪かきしないと、とか、買い物どうしようかとか悩みもいろいろあるので すが、1年に一度の風景をしばらく楽しむことにします。

200802031200

  12時になっても降り続いています。雪の粒が大きくなったようです。

 

 そして、雪の止んだ夕方、近所の方々と一緒に道路の雪かきをしました。夜中の寒さで凍結しないことを祈りながら、月曜の朝を迎えます。

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